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私たちが献血した血液は、どのような血液製剤に変えられ利用されるのでしょうか。ここでは、献血の種類別に血液製剤が作られるのかをみていきます。
私たちが献血した血液は、目的別に血液製剤として分けられ、
最終的に患者さんに利用されています。
ここでは、献血の種別に、どのような目的で、どんな血液製剤になっているのかをご紹介します。
全血献血(200ml献血と400ml献血)は、血液のすべての成分を献血する方法です。
全血献血での血液は、
1.全血 で、輸血用血液製剤として、新生児交換輸血や大量出血などに使用されます。
2.赤血球 で、輸血用血液製剤として、貧血や手術中の輸血時などに使用されます。
3.血漿 で、輸血用血液製剤として、重症肝障害、大量出血などに使用されます。
4.血漿分画製剤用血漿 で、血漿分画製剤として、様々な用途に使用されます。
成分献血(血漿成分献血)は、血液中の血漿だけを献血する方法です。
1.血漿 で、輸血用血液製剤として、重症肝障害、大量出血などに使用されます。
2.血漿分画製剤用血漿 で、血漿分画製剤として、様々な用途に使用されます。
成分献血(血小板成分献血)は、血液中の血小板だけを献血する方法です。
1.血小板 で、輸血用血液製剤として、血小板減少を伴う白血病や大量出血などに使用されます。
2.血漿分画製剤用血漿 で、血漿分画製剤として、様々な用途に使用されます。
なお、血漿分画製剤は、以下の3種類の製剤として、個々使用されます。
i)血液凝固因子製剤として、血友病の患者さんのために使用されます。
ii)免疫グロブリン製剤として、感染症の予防や治療のために使用されます。
iii)アルブミン製剤として、急な出血や、やけどの治療のために使用されます。
紹介した事項により生じた不都合などには責任は負えませんので、くれぐれも自己責任でお願いします。
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