LaTex(Tex)やdviout,ghostscript,GSViewをWindowsにインストールする容易な方法を紹介します.また,Texのインストール後に,Texの統合開発環境WinShellをインストールして,Texファイルのコンパイルや,TexファイルからPDFファイルを容易に作成することができるようになります.
Latex,dviout,ghostscript,GSViewを一度にまとめてインストールできるTeXインストーラ3をまずダウンロード&インストールします.
Windowsへのインストールは,インストーラの手順にそうだけで容易にできます.
もし,インストール途中で,ネットワークに接続できないようでしたら,ダウンロード先のURLを変更してみるとできるようになります.
自動的に,インストーラが,WindowsのPathに「C:\w32tex\bin;C:\gs\gs9.04\bin;C:\gs\gs9.04\lib;」を追加します.
しかし,dvioutは自動的にPathを通してくれませんので,「システムプロパティ>詳細設定>環境変数>Path」で,「C:\w32tex\dviout;」を追加しておきます.
これで,コマンドプロンプトでのdvioutの実行も可能となります.
試しに,「すべてのプログラム>アクセサリ>コマンドプロンプト」を起動して,Texファイルを作成して,Texをコンパイル,dviout表示ができるようになったかを確認してみます.
コマンドプロンプト:> notepad tex1.tex
tex1.tex: \documentclass{jarticle}
\begin{document}
Hello, Tex.
\end{document}
コマンドプロンプト:>platex tex1.tex
コマンドプロンプト:>dviout tex1.dvi
コマンドプロンプト:>dvipdfmx tex1.dvi
コマンドプロンプト:>tex1.pdf
Pathがきちんと通っていて,コンパイルがうまくいけば,dviファイルが作成でき,表示されます.
また,dvipdfmxでPDFファイルも無事に作成できていれば,tex1.pdfでPDFファイルが表示されます.
次に,Tex統合開発環境のWinShellをダウンロード&インストールします.
WinShellでは,Choose Languageで,言語を日本語(Japanase)選択するとよいでしょう.
インストール後に,WinShellのTex設定をします.
「オプション>TeX関連プログラム設定>主なTeXプログラムの設定」で,「PDFLaTeX」のexeファイル名を「dvipdfmx.exe」にして,コマンドラインを「"%s.dvi"」にします.
「オプション>TeX関連プログラム設定>フォント」で,フォントは「MS Pゴシック」,スクリプトは「日本語」,エンコーディングは「Shif JIS」でよいでしょう.
あとは,「オプション>表示>ユーザ設定」で,「TEX」や「DVI」,「PDF」ボタンなどを追加して,使用しやすいようなGUIに変更するといいです.
なお,Texファイル内で,bmpファイルを読み込んだとき,作成したDVIファイルにはbmpファイルはちゃんと表示されますが,そのDVIファイルからPDFファイルを作成するとBMPファイルは表示されません.
Tex(DVI)ファイルからPDFファイル作成では,ビットマップ(BMPファイル)は関連付けられないようなので,Texの標準取扱の画像フォーマットのEPSファイル形式に,PhotoshopやIllustratorでフォーマット変換してTexファイルに組み込むのがベストでしょう.
紹介した事項により生じた不都合などには責任は負えませんので、くれぐれも自己責任でお願いします。