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UNIX系OS(Linux他)に標準装備のテキストエディタvi


 Linuxを含めたUNIX系OSでは、テキストエディタviはほぼ標準装備されています。特定のシステム管理者や、SE、PGだけが利用する一昔前のエディタとあなどることなかれ、DSLinuxでも使えます。また、いざとなったときに役に立つかもしれません。




UNIX系OS(Linux他)に標準装備のテキストエディタvi

 テキストエディタviと聞くと、なんて古い時代の話をしているのかと思われる方もいると思います。

しかし、viは、Linuxを含めたUNIX系OSではほぼ標準で付属しており、今でも利用できます。

最近のLinuxではviの上位互換のVimが搭載されているようです。


特定のシステムアドミニストレータや、SE(システムエンジニア)、PG(プログラマー)だけが

利用する一昔前のエディタとあなどることなかれです。

未だ発展途上のDSLinuxでも、viは大活躍できます!


また、Xウィンドウ(Xアプリケーション)が突然使えなくなったときなど、いざとなったときに役に立つので、

知っておいて損はないと思います。


muleやemacsなどに比べると、とっつき難いかもしれませんが、

基本的な動作方法を押さえておくと、あとは慣れです。

ちなみに、純粋なviでは日本語入力ができません。

現在では、日本語入力可能なviクローンのnviやjvimもあるようです。



viは、コマンドモードテキスト入力モードの2つのモードからなります。


コマンドモードでは、カーソル移動、文字(列)削除、コピー&ペースト、検索や置換操作を行います。

テキスト入力モードでは、実際のテキスト入力を行います。



vi起動時はコマンドモードですので、テキスト入力モードにするには、「i」(insert)ボタンを押します。

テキスト入力モードからコマンドモードへ戻るには、「Esc」キーを押します。

Esc テキスト入力モードからコマンド入力モードへの切り替え



テキスト入力モードでは、単にテキストを入力していくだけですので、特段注意することはありません。

しかし、コマンドモードでは、vi特有のコマンドがありますので、それを以下でご紹介します。




テキスト入力モードへの切り替えには、「i」以外にもあります。

 i カーソルの前位置から入力開始
 a カーソルの次位置から入力開始
 I カーソル行の先頭から入力開始
 A カーソル行の末尾から入力開始
 o カーソル行と次行の間へ入力開始
 O カーソル行と前行の間へ入力開始



保存や終了などの基本操作コマンド (注意点、u以外はコマンド前に「」がついています)

 :e ファイル名 ファイルを開く
 :r ファイル名 ファイルを挿入する
 :w 保存する
 :w ファイル名 ファイル名を付けて保存する
 :q viを終了する
 :wq 保存して、viを終了する
 u 直前の操作を取り消す



カーソルの移動コマンド

 j カーソルを次行へ移動する
 k カーソルを前行へ移動する
 h カーソルを前文字へ移動する
 l カーソルを次文字へ移動する
лj、лk、лh、лl カーソルをл行分またはл文字分移動する



カット、コピー、ペーストのコマンド

 x カーソル位置から1文字削除
 лx カーソル位置からл文字削除
 d カーソル移動コマンド カーソル位置から移動コマンド指定位置まで削除
 D カーソル位置から行末まで削除
 dd カーソル位置の行全体を削除
 лdd カーソル位置の行からл行削除
 y カーソル移動コマンド カーソル位置から移動コマンド指定位置までコピー
 yy カーソル位置の行全体をコピー
 лyy カーソル位置の行からл行をコピー
 p コピー内容をペースト



文字列検索

 ? 検索文字列 カーソル位置以前を検索する
 / 検索文字列 カーソル位置以降を検索する

検索された文字以前(以降)もさらに検索したいときは、「n」を押します。

なお、大文字小文字は区別されません。



文字列の置換

 :s/文字列A/文字列B/g カーソル行の文字列Aを文字列Bへ置き換える
 :%s/文字列A/文字列B/g ファイル内の文字列Aを文字列Bへ置き換える
 :%s/文字列A/文字列B/gc ファイル内の文字列Aを文字列Bへ置き換えるとき、
置換するなら「y」、しないなら「n」で選択する
 ~ 大文字、小文字の変換
 c カーソル移動コマンド カーソル位置から移動コマンド指定位置まで置換






 紹介した事項により生じた不都合などには責任は負えませんので、くれぐれも自己責任でお願いします。




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