Wordで長文文書作成時にはハイパーリンクとブックマークが便利

　Microsoft Wordで，長文の文書を作成するときに，ハイパーリンクとブックマークが役立ちます．目次から目的章へ移動するときなどに，便利です．本当にちょっとしたことなのですが，小説や，報告書，レポート，論文など，継続して長い文章を追加されて書く方には，重宝される機能だと思います．

小説や，報告書，レポート，論文などの長文を作成していると，

前の続きを書こうとしたときや，以前書いた記事に戻ろうとしたとき，

いちいち読み直したり，探さないといけないとなると，大変な労力です．

それだけで疲れてしまい，肝心の新しい内容を追加する気力を失いかねません．

Microsoft Wordには，ブックマークとハイパーリンクという便利な機能があります．

ここでは，「目次１」から，目的の「章１」へカーソル移動させる方法を説明します．

なお，説明には，Microsoft Word2002を使用しています．

最新のバージョンでも，似たような機能はあると思います．

　上のような，Word文書を例にします．

　１ページ目に，「目次１」を，６ページ目に「章１」がある場合です．

　本来なら，文書を開いた後，目的移動先の「章１」を探すのに，

１ページ目から順繰りにページをめくり，探していかなければいけないところです．

でも，ここで紹介する方法を使うと，「目次１」の文字をCtrキーを押しながら，マウスでクリックすると，

「章１」へカーソルが自動で移動してくれるようになります．

では，設定の仕方です．

まず，目的移動先の「章１」を選択（マウスでドラッグまたはShift+カーソル移動）します．

「章１」を選択した状態で，メニューの「挿入」から「ブックマーク」を選びます．

すると，上記画面が現れますので，ここで適当な名前を入力して，追加ボタンを押します．

ここでは，「章１」と入力しました．

これで，移動先（ブックマーク，ラベル）は設定できました．

次は，移動元である「目次１」を選択します．

「目次１」を選択した状態で，メニューの「挿入」から「ハイパーリンク」を選びます．

すると，上のような画面が現れます．

ここでは，文書内の移動ですので，「このドキュメント内」を選び，

先ほど設定したブックマーク「章１」を選び，「OK」ボタンを押します．

以上で，ブックマークとハイパーリンクの設定は終了です．

では，実際に，カーソル移動されるかを確かめてみましょう．

「目次１」にハイパーリンクを設定していますので，上のように下線が引かれていると思います．

今，ここにカーソルがある状態で，マウスを「目次１」という文字へ持っていってください．

すると，「章１　Ctr　キーを押しながらクリックしてリンク先を表示」と現れます．

案内に従い，キーボードのCtr　キーを押しながら，マウスで「目次１」をクリックしてみます．

すると，「章１」へカーソルが自動で移動されました．

この単純な機能ですが，長い長～い文章を作成したときなど，

内容が入り組んでくればくるほど役に立つ機能です．

いちいち設定するのが，少し面倒なような気もしますが，

頻繁に参照する項目にはぜひ設定されることをオススメします．

ちなみに，文書内の特殊な文字や項目への，少頻度の移動には，

この機能ではなく，文字「検索」で充分だと思います．

用途により使いわけると良いのではないでしょうか．

　紹介した事項により生じた不都合などには責任は負えませんので、くれぐれも自己責任でお願いします。